2024年9月25日水曜日

Serial Debug Tool3 をちょっと改定

SerialDebugTool3をちょっと改定しました。
最後に表示した画面位置とサイズを覚えるように。
 MDR がらくた置き場(笑)からダウンロードできます。
来週水曜には Vector 公開サイトにも更新入ると思います。

それにしても、いい時代になったなぁ。
従来の SerialDebugTool2のときにも、同機能があったけれど
ノートPCで外出先でモニタ接続ないときに、画面外に表示されてて
にっちもさっちも!みたいなことがあったけれど💦
C#だと Form.Screen で 現在有効なディスプレイを簡単に検出できるので
起動時にチェックさえすれば、とりあえず、簡易には回避できますね。

Win32APIで、ゴリゴリするなんてめんどくさいから、どうしようかな
とおもってたけれど、 Geminiさん、わりとすんなり教えてくれた(笑)

とりあえず、こうやってちょっとづつ改定していかないと。

2024年9月19日木曜日

お久しぶり です (Serial Debug Tool3 の開発について)

 お久しぶりです💦
最後の投稿が2019年末だったので、5年も放置状態だったのね。

2020年初に高熱、収束後は1月末まで失声(ほぼ発声できなかった💦)というのもあって、なんとなくこういうのからは遠ざかってました。。。
当時まだコロナってのが一般的ではなくて、医者からも『いつものアレルギー』っていわれたけれど、全くアレルギー薬が効かなかったし、突然の高熱と眩暈で立てなくなるなんて初めての経験。たぶんコロナだったんだろうなぁ(旅行先で外人さんに囲まれてたし💦)

閑話休題。

さて、仕事もイロイロしているけれど、マイコン系は少ないねぇ。
それでも、結構しているほうだけど。

PCだと、従来のUSB-UARTをつかったシリアルポート制御なんてあたりまえにあるけれど、

加えて、GPIB、UDP、TCPでのデータ通信も増えてきた印象。
やっと次に移行するかんじなのかなぁ。。。

ということで、まいど、いろいろ専用ツールをつくって対応してきたんだけど、めんどくさいので、デバッグツールを再開発した(笑)
拙作シリアルデバッグツール2をベースにしようとおもったけれど、すでにEmbacadero C++ Builderなんて使いたくないし💦、新たにC#で作成。

いまどきなので、ついでに、UDP/TCP でも同様にできるように拡張してみた。
通信で電文の送受信する、というのは共通なので、個別の送受信ルーチンの仕様を共通化してゴゾゴソ。

しかし、C#って偉大(笑)
C++だと送信電文解析のところ、つくるだけで結構大変だったんだけど、
普通に 正規表現 とか使えるもんだから見通しスッキリだし、ThreadPoolとかちょいちょいって書けるし。

仕事ツールとしてはこれくらいできてると、そこそこ使えるかな~

今回、TCP/IPでの通信ができるようになったので、

HTMLのアクセスってほんまはどうなん??
みたいなのを試してみた(笑)
SerialDebugTool3で、
TCP/IP Server Mode  Port:80
で待ち受けして、
ブラウザ側から、アドレスバーに
『localhost』
で接続開始。

あとは所定のデータをずらら~~っと入れれば

Webページが順次表示されるという、なんともわかりやすいのが確認できる(笑)
サンプルとして testResponse.txt というのを同梱しているので、
送信リスト画面から、送信してみて(笑)




現在、Vector での掲載待ちで、約2週間かかったorz
今日、新たにR1.00.2をアップしたので、来週水曜には更新されるかと。。。
シリアルデバッグツール3 (Vector紹介ページ)

MDR がらくた置き場(笑) のほうには順次最新版をアップしていきます。
できれば、Vectorのほうからダウンロードしてもらえると、ダウンロード数がわかってうれしいけれど、ま、これも時代ってことでしかたないかなぁ💦
とりあえず、窓の杜のほうにも申請しておくかなぁ💦

 




ps.

エゴサもしてみるもんね(笑)
 ザツメモブログ さんが昨年、記事を書いててくれた模様。
ありがとうございます!(*^▽^*)

つねづね思ふこと にも(笑)
こちらは 2015年だからちょっと古いけれど。


2019年12月18日水曜日

PSoC5LP で いまさら mruby/c を試してみる その3 (お試し編) (PSoC AdventCalendar2019)


さて。
PSoC Advent Calendar 2019 での 3つめですね。

mruby/c 2.0 でうごく、サンプルはできたので
いろいろできそうだけど。

で、ちょっと気になったのは最初によんだ
利用説明書
の記述。

内蔵デバイスをいろいろ、使えるようにしてくれてるん
だろうなぁ、とか思いつつ、 読み進めていったんだけど

こういう記述があつまってるところはないかしら?

まぁ、
mutex、sleep()、relinquish()
があればタスク管理上はほぼ問題なくなるだろうし
いいんだけれど。
mruby/c で
『あれ、どう記述したらいいんだろう???』
ってのに対応できる資料がないのはイタイからね。


で、微妙に気になったのが、UARTについての記述。










PSoC5だと UDBの分だけ、 UARTつかえるよ!っていうのは
いいとして、PSoC5LP PrototypingKit の UART部は
KitProg2(デバッガ部)のPSoCに直結されて
PCからは、USB-CDC そのものだから、本来は
デバッグ出力用の hal_write()  のほうに割り付けて
しまうほうがうれしいとおもんだけどなぁ。
まぁ、uartクラス的に書くのかは勉強になる。
ただ、気になるのは、
『PSoC5LP開発環境の仕様により、ボーレートの変更がソフトウェアでできません。
   標準で、19200bps固定です。』
っていう記述。

うっそーん!  できるよ、あたりまえじゃん!
これは
PSoCのこと、わかってないんじゃないの?
ってタイミングでかかれたんだろうなぁ。

たしかに、PSoC の UARTコンポーネントでは
速度を指定するAPIは生成されないですね。
ただ、できないわけではないよ。

2017年版の Advent Calendarでも 書いたので
詳細は そちらを参照してもらえばいいけれど、
要は、UARTも基準となっている、IMOのクロックに
同期してうごいているので、これを正しい分周比に
かえてやれば、好きな周波数なんて簡単に設定できますよ、
ってことですね。

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=========
こんなかんじですかね。

PSoC Creater で生成したプロジェクトを利用すると
利用するマスタークロックは  cyfitter.h というファイルに

BCLK__BUS_CLK__HZ


として定義されています。

IMO を 48MHz で定義した プロジェクト の場合であれば

#define BCLK__BUS_CLK__HZ 48000000U
ですね。
欲しい速度(bitrate)を 8倍することで Byte/Secの単位とし
それを分周比として
UART_1_IntClock_SetDividerRegister()
という関数に引き渡してやればいいだけですね。

問題は、与える分周比をどうやって算出するのか、 だけど
たとえば 115200bps がほしいのなら
  115200bps = 115.2kHz
で、1バイト分のサンプリング = 8倍 が欲しい周波数なわけです。

サンプリングを8倍した 921.6kHz が与えられれば、いいわけです。
ここまでくれば簡単で、
この921.6kHzを生成するのに、48MHzを52分周すると
近似として  923.076kHz 得られるじゃない?ってことですね。

式にすると
 52 = 48000000 / (115200 * 8)
ですね。

というわけで、この関数をmruby/c から呼べるように
用意すればいいだけです。

=========

=========
c_setBitRate関数が 実際にmrubyから呼び出しされる
関数ですね。

このプログラムでは UARTを
hal_uart
というコンポーネント名で登録したので、上記のように
なっています。
mruby から
setBitRate( 115200 )
みたいによべばいいですね。

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いろいろつかってみると、結局のところ
デバッグができるのが、PSoC 版のいいところ
なのかも。

肝心のmrubyでは、デバッグできないもん。
実際、前回のように、
いま、なぜ動かないのか?
を確認できないのはつらい。

じゃ、結局『ぜんぶCでかきゃ、いいじゃん!』ってなりそうなものだけど、
マルチタスク的にコンパクトにいろいろやりたいとなると
案外Cだと骨が折れるんですよ。
基本になる挙動は、 Cで関数単位で記述しておいて
タスク起動と同期を mruby で制御、ってのが
もっともお手軽なのかもしれません。
実装サイズがコンパクトなRTOS的につかう!
のが最適なのか、とおもいますね。

さて、ちょっとmruby の文法、勉強しないと。。。


2019年12月12日木曜日

PSoC5LP で いまさら mruby/c を試してみる その2 (テスト編) (PSoC AdventCalendar2019)

前回、見事に撃沈したので、リベンジ に勤しんでみる。

要は、mruby/c もわからんのに、IDEをつかうのがまずい?
ってのがあるので、本筋に従って、きちんとすすめてみるのが吉なのだね。
そもそも、ほかのマイコンと違って、ペリフェラルが可変のPSoCでは
PSoC Createrから切り離して、どうやってIDEするつもりだったのか
よくわからないって段階で、踏み込む必要がなかったわけだ。

先日の Embedded Technology 2019 で、某きむしゅさんから
rubyへの『愛がたらない』と言われたしなぁ(笑

てわけで、環境を構築してみる。

mruby/c チュートリアル
https://www.s-itoc.jp/activity/research/mrubyc/mrubyc_tutorial/

田中せんせのQiita
https://qiita.com/kazuaki_tanaka/items/daff64b84c4108a6dfc3

という二つのコースがあるけれど、田中せんせのやつは、
あとからみればしっくりくるけれど、最初にやると???となりそうなので
チュートリアルの1と2を、取り纏めながら進める。

PSoC Createrで PSoC5LPを選んで作り始める。
 後々のために
-----
Project > Build Settings にて
ARM GCC -> Compiler -> General     Use newlib-nano Float Formatting = True
にして実数利用を許容dwrのSystemタブで   HeapSizeを0x400に拡張   
-----
しておきます。
回路図入力で、Clockを1kHz で interrupt として取り出しておきます。
システムのTickとして利用するので、isr_mrbcTickと命名しました。


SouceFiles のところに
src
フォルダを追加しておく。

ファイルマネージャでソースファイルのフォルダに
mrubyc-release2.0 の srcフォルダをそのままコピーする。



フォルダ構成はこんなかんじですね。
-----

├─src
│ ├─hal_org
│ └─hal
└─TopDesign

-----

src フォルダ内の hal フォルダを hal_org にリネームして
hal_psoc5lp  を  hal  にリネームする


PSoC Creator に追加作成した  srcフォルダを選択したうえで
右クリックで、Add > Existing Item を選びます。

さきほど、コピーした srcフォルダ内のファイルをすべて追加します。


これで、準備完了ですね。

https://www.s-itoc.jp/activity/research/mrubyc/mrubyc_tutorial/735
に記載されている、mrubyc のサンプル をそのままつかいます。



このコードを sample1.rb という名前で、
main.cのあるフォルダにコピーしておきます。
ついでに、mrbc.exe も ここにコピーしておきましょうか。
      (ここでmruby IDEのなかのmrbc.exeをつかって悲劇を呼ぶのだが。。。)
cmdプロンプトから

mrbc.exe -E -Bsample1 sample1.rb

とすれば、 main.c とおなじフォルダに
sample1.c
が生成されます。
試しに sample1.c をエディタで開いてみると


こんなかんじになります。
どうやら、mrbc は mrubyのソースコードを バイナリの配列に入れてくれる
プログラムってわけですね。
試しに
mrbc.exe -E -Barry sample1.rb
とすると、 sample1.rb の中の配列名が
arry[] =
となることから
mrbcでの  引数 -Bの後の文字列が配列名であることはわかりますね。


で、PSoCのサンプルソースコードはこんなかんじになります。
躓き処が満載ではあるんだけど、いまはこれが全容かな。
    mrbc_create_task( sample1, 0 );
の行で、タスクとなるmrubyコードが呼ばれるのはわかりますねぇ。

--------



--------

なんとなく、全容がみえてきた(≧▽≦)

さて、ここから、いろいろやってみましょうか。
mruby自体のデバッグってどうやるのか、とおもったら
PSoC Createrのデバッグ機能がつかえるから、
mrubyはタスクスイッチャとしてつかうのなら
おおむねデバッグはできそう。

さて、で、実際デバッグ実行してみると、うごかない。。。

はぁ?

ブレイクかけながら追いかけてみると、関数がよばれず、
そもそも mruby コードがうごいていない?疑惑浮上。。。
適当にブレイクかけながら試していると

class.c の mrbc_load_mrb関数内で  mrubyのバイナリチェックを行う

  static int load_header(struct VM *vm, const uint8_t **pos)

という関数がエラーを返している。

  if( memcmp(p, "RITE0006", 8) != 0 ) {

となっていて、mrubyのバイナリバージョンが 0006 であることを
想定しているけれど、
今回得られてる、sample1[] の内容は
0x52,0x49,0x54,0x45,0x30,0x30,0x30,0x34 = RITE0004
だから、はねられてる、ってとこかな。

は! そうか! mrbc コンパイラが生成するバイナリ自体もちがうのか。

そんなんしらんがな。

なるほど、サイトをよくみると、

mruby Stable版v2.0.1 Windows版(コンパイル済バイナリ)
「mrubyコンパイラ2.0」(ZIP:1.5MB)

が必要なのね。

これで、再度mrbcかけて、再コンパイルしたら、うごいた!
Lチカ! 完了。 

ううむ。そういうことなら、気色わるいので
mrbcフォルダをつくって、そのなかに、mruby Stable版v2.0.1一式を解凍して
mrbc.bat だけを、ソースフォルダのなかに置いた。
フォルダが変わったので、このbatファイルの中で

set MRBC=.\mrbc\mrbc.exe

に変更したけれど。

これで、コマンドプロンプトから
mrbc
ってやるだけで、rbファイルが一括コンパイルできるようになったよ。

しかし!。

まぁ、もうちょっと、わかりやすく手順を説明してほしいなぁ。サイトも統一感なさすぎる。


なるほど、こりゃ流行らんよねぇ。。。



<つづく>

2019年12月4日水曜日

PSoC5LP で いまさら mruby/c を試してみる その1 (失敗編) (PSoC AdventCalendar2019)

あー、さぼり気味なのにもほどがあるな(笑
最終書き込みから2年とは。。。

ほんとうは、昨年のAdventCalender 2018での記事の予定だったんだが
多忙になったのにかまけて、お蔵入りになった。

というわけで、1年越しのリベンジということで。。。(≧▽≦)
詳しくは
PSoC Advent Calendar 2019
をみてね
ではさっそく。

私的には、
  BASIC -> Pascal ->C/C++ -> C# -> Python
といろんなのをやってきたわけだけど、 Web系では ruby と PHP が競っていたときに
PHPに行ったわけですよ。
で、 ruby  、なんだか小難しいなぁ、とおもっているうちに、マイコン用に
mruby 登場!となった経緯は知ってはいたし、ちょろっとかじったりもしたけれど
言語の資料もほぼないし、情報もないし、ってのが続いていて今に至るわけです。

毎年恒例の 横浜で行われる、Embedded Techology 展で
ruby フォーラム の 面々から、脅迫?めいた勧誘に耐え兼ねて、
ちょっとやってみようかと。
ちょうど、島根の田中先生が、 PSoC5でうごく、mruby/c というのを
開発したところだったので、いいタイミングかな~と思ったわけです。

ruby はよく知らないけれど、
mruby は
『マイコンでも動くように機能を絞ったバージョン』
ということです。(しらんけど

じゃ、
mruby/c って なに?
というのは、実はよくわからない。
まぁ、誤解をおそれずにいえば、

1)インタープリタな部分を排除、rubyVMだけにして、コンパクトな実行サイズにする
2)rubyコードは予めPC上でバイナリにしておいて、VMにこのバイナリを食わせる
3)食わせる部分は、ターゲットマイコンのC/C++で記述

ということかな。

ということで、まずは、お手軽?らしく見える、IDEから、ちょろっと遊んでみよう。


しまねソフト研究開発センターのHPに mruby/c が纏めてある。
トップからは分かりにくいが
トップ / 活動内容 / 研究活動
という中に存在する。
できれば、トップにmruby/cのバナーがあるんだから
そこにリンクくらい張ってくれてもよさそうなものなのに(笑


まずはダウンロードページで、それらしいのを全部手元に取っておく。
おお~、

利用説明書

ってのがあるじゃん。
mruby/c IDEなるものがあれば、簡単じゃね?

最初のとっつきにはよさそうなので、まずはこれに沿って、やってみる。

ふむふむ。IDEから mrbc.exe と mrbwrite.exe を指定するのね。
よくわからんけど、一応、フォルダ内に同名ファイルがあるから登録してみる。
適当に読み進めていくと
デバグ用コンソールの起動(任意)
基板左サイドのUSB端子から、デバッグ用メッセージが表示されますので、開発時は接続しておくと便利です。
任意のターミナルソフトを利用して、ボーレート57600bpsで接続します。』

へ?  PSoC5の USBポートだよね?
USB-CDC だし、PC側の通信速度、ってなんでもよくね?    ( ,,`・ω・´)ンンン?

てか、そもそもファーム、どれ?

ということで、この方法は一番にひらいちゃダメなところだったようだ。。。

mruby/cとは というリンクの中にある、田中せんせのQiitaをベースに
やってみないとダメなようだ。
よくみると、
チュートリアル
というページも、概ね同内容?的。
ふむふむ。そういうことか。
でも
初心者がどこから入ればいいのか、迷うのはいただけないよねぇ。。。orz

というわけで、別の方法を試してみる。。。orz 


<つづく>




2017年12月11日月曜日

PSoC5LP で USB-HIDデバイスでもしてみるか。。。( PSoC Advent Calender2017 )


PSoC Advent Calender 2017 の 記事の2こめです。

PSoC5LPにはUSB がついています。
これ、案外USB UARTくらいしかつかっていないんですが
普通にHIDデバイスとしても作ることができます。

今回はMouseにしてみます。
といっても、マウスなら、ちゃんとサンプルが用意されているんですよね。

スケマティックにUSBFSを配置して、右クリックメニューから出る
Find Code Example ...
を実行します。

すでにUSBFSが選ばれているので、関連するものがでてますね。
今回はとりあえず
USBFS_HID
を選択します。

3-Button mouseって書いてあるので、大丈夫そうですね。
よければ、Create Project を押します。

ん!エラー? はぁ???
このメッセージわかりにくいよね。まったく。
要はこれは
『そのままではインポートされていないので、Webからとってきてね!』
というメッセージ。じゃ、どうするの?ってなるんだけど、
左はしの地球のアイコンをクリックすると、勝手にダウンロードされてくるので
そのままプロジェクトをつくります。

できたプロジェクトはデバイスが PSoC3になっているので
利用するPSoC5の型番に変更します。
PrototypingKitでは、CY8C5888LTI-LP097ですね。

WorkSpace Explorerの Project部で右クリックして
Device Selecter
を出し、ここで選択しなおします。

 できたら、ビルドします。
 スケマティックをみても、USBFSしか配置されていないので、基本は
これでエラーもでないはずです。
自動でピン配置もUSBピンはセレクトされているはずなので
大丈夫なはず。

添付のPDFの最後のところに
================================
Expected Results
You should see that the device is recognized as a 3-button mouse. The mouse is continuously moving back and forth horizontally.
================================
ってなっているので、マウスになってカーソルを水平移動でうごかすよ。
ってよめますね。

うごきましたか?
で、この設定、どこできまるんだ?ってことなんですが
一番わかりにくいのは HID Report Descriptersなんですよね。


なんじゃそら、と。

Device Class Definition for HID 1.11 (PDF)

を参照してみてください。
page81 (表題ページ番号71)にマウスの定義サンプルが挙げられています。


ね、このとおりの定義を書いてるだけですね。

あとは 3バイト用意して、一定のタイミングで
値をセットしておくりかえせばいいんですね。

このやりかたをしっておくと、JoyStickもキーボードもつくれますね!


2017年12月5日火曜日

Uartのボーレートチェンジを実装してみる( PSoC Advent Calender2017 )

とうとうこんな季節になってしまった。
いまだに炎上案件抱えてひーひーゆうてるのに。

PSoC Advent Calender 2017 の 記事を!って頼まれたのでそれをば。

さて、PSoC のUARTってコンポーネント、ポンっ!ってかんじで
いいので、とっても簡単なんですがね、ほかのマイコンなら
途中でボーレートチェンジ!なんて簡単にできるのに

















この部分はAPIとしてはParityは公開されているけれど、
肝心の速度は公開されてないので、なんともならない。


きっかけは MonoWirelessのTWELiteの書き込みがPSoCからしたいよね!的な
ところから始まったんだけど。

 PC <--USB--> PSoC <--UART-->TWELite

っていう感じでつかって、モード変更で書き込み対応したいとか。


で、やってみた。

Design Wide Resources (.cydwr)をひらいて Clockタブを見てみる。

やっぱり、UART_1_IntClockを引き込んでいる。
今回は115200bps = 115.2kHzがほしい設定なので
サンプリングを8倍した 921.6kHzを生成してるわけですね。(最下行)
この921.6kHzを生成するのに、64MHzを69分周して近似の
927.536kHzを出してるというのはわかる。
ということなら

このDividerを変更したらよくね?
UART_1のコードの下に、UART_1_IntClock.cというのができてる。


このなかに SetDividerRegister()関数という、もうそのままのネーミングの
関数あるじゃんと。
これをよべばよさげですよね。

===================================



===================================
ぼくの場合だと
#define  HS115200    69
#define  HS57600    139
#define  HS38400    208
#define  HS19200    417
#define  HS9600     833
ってかんじですかね。
ここらは計算でする方法もあるし、あるていど決め打ちでもいいかも
ですね。
 64000(kHz) / (欲しい周波数(kHz) * 8) = divider
ってかんじですね。