12月2日にけいはんなプラザで行われた組込みソフトサロンに行ってきました。
1.組込みソフトウエア開発の現状
2.エコタイプ次世代植物工場の制御
3.有機太陽電池の開発と展望
4.位置情報によるサービス提供技術の開発と実用化
5.製品開発ノウハウの流出の解決策
という大まかに5案件の講演と懇親会でした。
まあ、自慢?みたいな話もあるにはあったけど、それなりに刺激的。
エコタイプ次世代植物工場の案件が 旧 京都府フラワーセンター跡施設で
うごいてるなんてしらなかったし。
で、いまどきらしくLED照明で植物工場つくりましょ!ってところから
はじまって、赤色LEDの660nmの波長が葉緑素に強く働きかけて
蛍光灯より効率がいいとか、強すぎる光量は害になるだけなので
そこそこの光量(10000ルクス)ぐらいあれば十分なのだとか
それなりに科学的。
太陽光はもとより、燃料電池での発電、熱利用にくわえて、
発生する発電により発生するCO2をも植物用に流用しようと、
まぁ、できることはなんでもしてみるというどん欲な感じがすき(笑)
もう数年すると有機太陽電池も多く出てきたら、それこそすごいことができそう
って話も聞けたし。
で、一番おもしろかったのは位置情報。
といってもGPSみたいなのじゃなくて閉鎖空間(建物内)での
情報制御。
具体的には、病院内でのナースの位置情報取得から始まって
患者さんのデータ管理とか、という京大病院とのコラボ実例。
最初はZigBeeネット+赤外線による個体認証をつかってたけど
バージョンアップ時にBluetoothに変更したとのこと。
ちょっと「???」となった。
Bluetoothは基本ペアリングでデータ転送することをベースに
設計されているんで、マルチ基地と通信するのは無理じゃないか?
とおもったんだよね。
でも、どうも話を聞いてるうちにちがうことがわかってきた。
ここからは想像だけど、データ通信をすることを捨ててるんじゃないか?と。
つまりペアリングを前提にするBluetoothだからこそ、ブロードキャスト
で基地局の列挙をまずおこなっているわけで、そのときに得られる
RSSI値(電界強度ですな)をサンプルして、各基地局はそれぞれの
数値をただサーバーに転送するだけと。
これなら、サーバー側でいろんなアルゴリズムでデータ化ができるもんね。
データ通信機器をつかってデータ通信をしないという禁じ手をつかうとは!
目からうろこだったわ。
ただ、おもしろいつかいかただけどもったいないね。
ていうか、ZigBeeじゃダメだったんかな?
結構面倒なのは事実だけど。
もうすこし、やりようがありそうな気がする。
まあ、そういう発想の違いも得られたのはおおきかったかな。