2013年2月22日金曜日

KURUMIとPSoC3備忘録\(^o^)/

あ~、ちょっと間隔があいちゃいましたね。
もうすぐ3月だしぃ。
仕事がらみで、バタバタしてたのはいつものこととして、
がじぇルネプロジェクトのRL78duino(以下GR-KURUMI)のプロデューサミーティングに
参加したり、といろいろおもちゃも増えつつあります。

GR-SAKURAはArduino互換のRX63N利用の高機能ボードとして
やっと認知されつつあるようですけど、情報が散逸がちで、
ライブラリも隠蔽状態で、いまいち使い込むには???なかんじ。
それでも展示会なんかで、

『関西ではやらないの?なんで~~』

って、つっこんでいた手前、RL78版で参加せざるをえない?雰囲気に
なってて、2月3日に大阪ミーティングに参加してきました。


GR-KURUMIはRL78/G13をのっけた、Arduino Pro Mini互換の
ちっこい省電力マイコンです。
昇圧コンバータものっけているので、乾電池駆動できるというのが
ウリでしょうか。
SparkfunのFT232RLのアダプタでシリアル通信と書き込みができます。
Webコンパイラでコンパイルもできますが、GCC環境なのでe2studioで
ローカル開発したほうが気持ちいいかも、です。
といっても、GDB+E1でのデバッグはまだまだ不安定なので、
デバッグ環境がととのっている、とはいえないようですけど。




とりあえず、大阪の第2回ミーティングがせまってきているので
mbed用につくっていたライブラリをKURUMI用に改変して
うごくことだけは、確認しました。
案外簡単にうごくのね。
トラブルのほとんどは自分のIOまわりの設定ミス。
やっぱりちゃんとメモしてつくらんとあかんなぁ。

で、さすがにmbedほど高速にはうごかないので、定番のねぎミクも
振っているのがみえるし(汗
とにかく、ライブラリとしてうまくまとめて公開準備しなきゃ。


閑話休題。

やっとPSoCの利用のお仕事、第一弾がきまったのでシコシコとテスト
をつくっています。
ひさびさにつかってみたらKEILのライセンスがきれてるのにうまくUPDATEできない
とか(これは新規インストールしたらできた)、いろいろあったけど、
とにかく、使えるようにはなった(汗

出荷用のボードを起こす時間も費用もないので、CQ出版の

なるものを購入。5040円也。
でも、Amazonで発注してから、
USBコネクタとかいろいろないことが発覚。
秋月でパーツキットも購入。
このとき、この本まで扱っているのに気がついてorz
最初っからこっちで買っとけばよかった。。。。。


このあと、コネクタとか実装するわけだけど、
秋月キットのUSBコネクタが小さくなってて、
ボード端よりかなり内側に実装することになってる。

これでは、USBケーブルがささらない!!
ということで、ヤスリでゴリゴリと削ってなんとか
ケーブルがささるところまではもちこんだけど、こういうのってなんとかならんかったんか?


でも、ここからはおもしろい!!でも、また忘れると困る内容を
備忘録としてまとめておく!!


まず、PSoCのプロジェクトをつくったときに、拡張子が、

cysch ==> スケマティック=回路図面
cydwr  ==> 本体の基本設計

ができるわけだけど、cydwrファイルが重要。普通にクリックすると
Pinsがでてきて、定義した信号名をIOピンに割り付けられるわけだが、
この下側にあるタブで、全体のクロックをまずは調整する必要がある。
これに気がつかないと、せっかく高速のマイコンなのに、3MHzで
うごかすとか、変なことになりかねない。

cydwrのpins画面。下にあるタブに注目すべし!!


















下にあるタブで、clocksをおして、このなかでダブルクリックすると
グラフィカルな画面になる。

clocks画面。実際に変更するには
IMOなどの文字部分をダブルクリックする!



クロック周りの実体設定部がこれ。
ここで、設定しとかないと...

































XTAL:外部供給クロック
IMO :オンチップ高速オシレータ
ILO :オンチップ低速オシレータ
をベースとして、つくるわけだけど、CPUに入るバスクロックと
マスタークロックはやっぱり24MHzくらいにはしたいよね、というわけで
とりあえず、IMOを24MHzにして、PLLなんかも分周比1で、そのまま入れる
ように設定。低消費電力なんかを目指すなら、ここらあたりをうまく調整
しないと!ってことですよね。

さて、ここが設定できたら、もうあとは設計にはいっちゃえばいいわけですな。


マイコンの初歩としてはLチカははずせへんでしょ?
ってことで、サンプルはLチカ。

まずスケマティックをつかって
回路を構成するわけだが、
ここに
 Pin_1
をおいて、cydwrのpinsで任意の場所に割り付けて、
まずはBuild。
そうすると、利用コンポーネントのソースが生成されて
Cから扱えるコンポーネントAPIもつくられる。
要は、ハード構成を変更したら、まず、Build!ってのを
習慣化しないとだめなんだな!

で、あとはmain関数のなかで

==================================

void main()
{
    int clk=0;

    Pin_1_Write(clk);
    clk ^=0x01;
    for(;;){
        Pin_1_Write(clk);
        clk ^=0x01;
        CyDelay( 500 );
    }
}

==================================


とでもすれば、500msごとに点滅する回路の完成。
なるほど。

でもね、CyDelayっておもしろくないな~ってことで、
ほかのマイコン同様、タイマーをつかいたかったので
それでつくったのが、この回路。


上側の回路がLED点滅回路。
下はUARTのテスト用回路.



















タイマーの設定画面。
供給クロックを変えると勝手にperiodも
計算してくれるので、超簡単





















分周CLOCKコンポーネントで10kHzつくってタイマーに入れ、
タイマーをダブルクリックすると、あとは任意の時間を設定して
コンペアマッチ出力(tc)を出してくれます。
ただ、でてくる出力は当然クロック1発分だけですから、外側に
D-FFでラッチするようにしてやると、ソフト挙動に関係なく
光らせることができますね。
この回路ではisr_1という割り込み出力もつくってますが、割り込みを
つかうと、レジスタ待避などのいらない挙動がつくので、ハードウエア
で処理できるならそれにこしたことはないよね!
ってのがわかる回路になってます。

ついでなので、UARTもやってみた。
IOはどこでもいいので、RX/TXをわりつけてUARTの設定で
回線速度とかをごそごそ設定。



おもしろいのはBufferサイズが
可変なこと。

通常のマイコンだと、UART設定
ができても、所詮ダブルバッファくらい
しかないので、受信割り込みで
FIFOをつくって処理してやらないと
だめだったりと、
結構面倒くさい、というか、
ここらが、ソフト屋さんの腕の見せ所だったり
したわけだけど、
PSoCの場合は最初から、バッファサイズ4。任意に増やせるので、僕の場合は
128にしてみた。
こうすると、割り込み&FIFOなんてことしなくっても大丈夫だったりするのだった。

ここまで簡単にUARTをつかえるのってめずらしい。

ちなみにUSBFSでUSBーUARTの機能もあるのだが、
基本的に同じつかいかたでいけるのはすごい。
とりあえず、ここまでのソースを添付しておく。

なんか、おもろいわ~~。


==========================


/* ========================================
 *
 * Copyright YOUR COMPANY, THE YEAR
 * All Rights Reserved
 * UNPUBLISHED, LICENSED SOFTWARE.
 *
 * CONFIDENTIAL AND PROPRIETARY INFORMATION
 * WHICH IS THE PROPERTY OF your company.
 *
 * ========================================
*/
#include <device.h>
#include <stdio.h>

// 割り込みプロトタイプ宣言
CY_ISR_PROTO( ISR_Interrupt );

// タイマー割り込みの実体
CY_ISR(ISR_Interrupt)
{
}

void main()
{
    /* Place your initialization/startup code here (e.g. MyInst_Start()) */
int clk=0;
char c;
int i;
int rcount;
char  buf[50];

isr_1_StartEx(ISR_Interrupt) ; // タイマー割り込みを割り付け

Timer_1_Start();
UART_1_Start();
UART_1_ClearRxBuffer();

CyGlobalIntEnable; // 割り込み許可

//Pin_1_Write(clk);
//clk ^=0x01;
    for(;;)
    {
        /* Place your application code here. */

rcount = UART_1_GetRxBufferSize(); // 受信バッファにあるサイズを取り出す
if ( rcount ){
for(i=0;i<rcount;i++){
c = UART_1_GetByte(); // GetCharは0を除外するのでつかわない
sprintf( buf, "%c = %02x\r\n", c, (int)c );
UART_1_PutString( buf );
}
x = 0;
}
//Pin_1_Write(clk);
//clk ^=0x01;
//CyDelay(500); //ms待ち
//CyDelayUs(500); //us待ち

    }
}

/* [] END OF FILE */


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